デカルコマニーという美術の表現法を、取り入れたレッスンです。
デカルコマニー(décalcomanie:仏)は、紙と紙などの間に絵具を挟み込み、その上から圧力をかけることで、絵具は押しつぶされて広がり、作者の意図しない偶発的な形態を得ることができる技法です。フランス語の「décalguer(転写する)」に由来します。
偶然性が運んでくれるイメージを観察します。
第1作目
色や形を楽しみ ながら絵の具で表現する楽しさを味わっていただきます。
第2作目
第3作目
絵の具が潰れて、混ざったりする様子に、
生徒様「へ〜、こんな風になるんだ〜」
と呟かれて、
第4作目
絵の具の濃さや色の種類、押さえ方や放置しておく時間によっても
出来上がる作品の違いを観察されます。
第5作目
生徒様「偶然性をコントロールしてみたら、なんだかメリハリがついておもしろい作品になってきました」
第6作目
工夫がカタチになって現れました!
生徒様①「なんだか?歌舞伎の熊取みたいですね〜」
生徒様②「蝶々のようにも見えますね」
生徒様③「デコルコマニーって、推理したり、計算したり、でも思うようのいかなかったりしますね〜。いけばなと同じように面白いです!」
偶然性コントロールしながら、色や形を自分の意図する表現にさらに変化させていくプロセスを楽んでいただきました。
では、デコルテコマニーを体験した後の自由花をいけていただきます。
生徒様「デコルコマニーを意識していけてみました!こんな風にお花をいけて見るのは初めてで楽しかったです!」
「偶然性を観察することで、偶然が生まれる要素がいろいろ見つかってきました。
意識して観察していくことの大切さをあらためて学びました!ありがとうございます。」
意識して観察すると、ちょっとした変化に気づくアンテナが高くなりますね。