「雑誌やパンフレットの中にある、自分が気にいった画像を切り抜いて集めてきてね〜。」
これは、コラージュを製作してから、花をいけていただくレッスンの時に私がいう言葉です。今日は、このレッスンの事を記事にしたいと思います。
そもそも・・・コラージュって何?
コラージュ(collage)とは、フランス語の「coller」から由来する言葉で、「のりで貼る」という意味があります。写真や絵や文字などを,新聞・雑誌などから切り抜き、これを画用紙やケント紙などの台紙に貼って1つの作品にするものです。そもそも20世紀初頭に生まれた美術の表現方法ですが、これを個人心理療法に導入したものがコラージュ療法で、日本では1987年頃からあたらしい心理療法として使われ始めています。これは,きわめて簡単な方法で自己表現が可能となり、その過程で人の心が癒される不思議な魅力をもった技法です。
コラージュは心の拡散と統合を行います。
このコラージュは、切るという作業(心の拡散=解放)と、「貼る」という再構成の作業(心の統合)を行います。
私:「このたくさん集めてきた切り抜きから、より気にるものを細かく切り抜いてね!」
生徒:「えー!!!そんな!!!これ以上!!!えー!!!」
と、これは、いつもの抵抗!(あるある)
私:「そうそう!さっさとと選び出して切り抜いていかないと一時間の製作時間に間に合わないわよー。」
生徒:「これ以上ハサミではきれません。」
私:「ん、じゃ、カッター使ったら〜!」
私:「次は、心のままに切り抜いたものを貼っていってね〜。製作時間1時間よ。」
生徒:「ここに貼っていいですか?」
私:「お好きなところへ!」
15分程、この問答の繰り返した後、静かに集中モードへ。
出来た作品がこちら
コラージュ製作後に花を生ける。すると・・・彼女の中に眠る、内面の志向性や気持ちが映し出された作品が完成
この作品を製作してくれたのは、おとなしく、自分の意見をほとんど語らない地味めな40代半ばのお嬢さま。彼女の中に眠る、内面の志向性や気持ちが映し出された作品が完成しました。
お疲れさまでした。
このレッスンが気になった方は、是非お気軽にお問い合わせくださいね。