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  • LESSON
  • 2017.07.29

いけばなで自己変革! 社長ご就任前、ご就任後で作品のスケール感が大きく変わった!!!

優しく繊細な作品から大胆で力強さが見て取れる作品に進化!

 


レッスンを始められて丸一年になられる名倉さん。
名刺コンサルタントとして、日々、いろんな企業さまの名刺を作られています。
人当たりのいい性格でいつも元気!
その名倉さんが、この5月にお父様の後を継がれ、社長に就任されました。


 

その名倉さんの初回の作品(基本型)がこれ。

 

(自由花)

 

(私の主観です)
2代目社長さま方を今まで大勢見せていただいて感じるのですが、
同族企業の二代目社長さまが生けられる作品は、
どちらかと言えば、控えめで、繊細な作品になりがちな傾向が見受けられます。
名倉さんの作品も、繊細で優しさに満ちたいい作品ばかり。

 

花をいけると、生け手の今の内面が作品にあらわれます。

 

名倉さん、社長ご就任のこの5月から、生けられる作品に大きな変化が現れました。

 

課題 (枯れものと生の植物)

 

作品は、生け手の心を映し出すのです。

 

 


 

同族企業二代目社長は、創業社長の子供であり、

生まれたときから後継者になるという宿命を背負った人。

 

創業者から事業承継した2代目社長に問われる「引き継ぐもの」「改革するもの」

 

創業者の大きなカリスマという存在に、父親いう存在に、

時に、威圧感、萎縮、プレッシャーをひしひしと感じてしまう。

どう克服していくか。

 

二代目経営者は、葛藤を繰り返し、独自の表現を模索しながら、

会社を成長へ、将来へ繋げていく。役割を担っています。

 

自信と誇りを持って チャレンジする姿勢を貫く。  ー自己変革力ー

 

 

課題 (分解して再構成する)

 

ー自己変革力ー


そのあらわれが、見事に投影された作品に!!!
見事に、今、ご自身に必要である、自己変革力を意識することにより、作品に投影されました。

 

この課題は、植物をよく観察し、一度様々な要素に分解して、元の形に戻すのではなく全く新しい造形を創り出します。

 

ギガンジュームの茎と花を分解し、茎は茎として緑の面として使われ、高低差を出したことでリズムカンも生まれました!


ハの字に広がるドラセナの原型を分解して、一枚一枚の葉にしたことで緑の印象が強調され、作品に力強さを生みました。


そして、ギガンジュームの花をちぎって器に散らしたことで、作品に調和が生まれています。

 

社長ご就任前の名倉さんなら、花をいじめてかわいそう・・・と思われたかもしれません。

しかし、それをうち破り、自分に与えられた命ある花を見つめられました。表面的な見方だけではなく、あらゆる角度から可能性を追求する。そこで見つけ出した自分の感性で新たな美を創り出すという学ばれました。

 

このように、生ける方の心の持ちようで、自分の課題が何なのかを、しっかりと意識頂くことで、見事に課題を克服されました。
まさに、いけばなを通してビジネスリーダーとしてのスキルを磨く!
今後も、この調子でどんどん、自身で課題を見つけながら克服していかれることと思います。
もちろんいけばなの実力もそうですが、事業の方も間違いなく比例して結果を出されることでしょう。

 

「時代の変化と共に自ら変わり続けることができること。」

持続的成長を遂げている会社の経営者さまの共通点ですね。